私たちの身の回りにはガソリン、軽油、灯油といった生活にかかせない危険物をはじめ様々な危険物が使用されています。それらの危険物は、私たちの生活を便利なものにする反面、使い方を誤ると火災や爆発事故へつながり、私たちの生命・財産を奪うものへと変化してしまいます。
この危険物安全週間のきっかけとなった事案としては、昭和34年7月11日に発生した協和発酵宇部工場爆発(死者11人、負傷者40人)、昭和39年6月11日に発生した川崎市昭和電工kkの爆発火災(死者15人、負傷者122人)、同年7月14日に発生した東京都品川区勝島倉庫火災(死者19人、負傷者158人)など、危険物を貯蔵取扱う施設での火災が発生し、多くの人命が失われたことが発端となっています。
これらのことから、危険物を取り扱っている事業所などに対して、危険物の自主保安管理の推進を呼びかけ、また、市民に対しては、危険物に関しての意識の高揚・啓発を図るとともに、市民生活の安全を確保することを目的として、平成2年より危険物危険物安全週間が定められました。この時期に週間が定められたのは、気温が高くなり危険物の自然発火による火災が多くなる夏季を目前にした6月初旬に啓発活動を行うためという理由があります。
鯖江・丹生消防組合では危険物安全週間にあわせ、危険物施設を保有する大規模工場で危険物火災を想定した訓練を予定しています。